オゾン療法
オゾンは一番の酸化物質であるため、殺菌作用が最も知られています。
生体への効用としては、酸素供給量を増やすことで、細胞の代謝を活性化させて免疫系の調節を行うこと、抗酸化作用を高めることで動物自身の治癒する力を引き出すことを促す治療法です。
特に高齢の動物は免疫力の低下しているため、当院では積極的にお勧めしています。また、殺菌作用を利用して、皮膚の治療などにも使用しています。
代表的なオゾンの生体内での作用は…
・赤血球代謝の活性化(2,3-DPGとATP増加)と酸素供給の改善(2,3-DPGの増加はヘモグロビンから酸素を解離しやすくします)
・免疫細胞の活性化、インターフェロンやインターロイキンといったサイトカインの放出
・生体の抗酸化物質やラジカルスカベンジャーの活性化
・抗炎症作用(COX2発現阻害作用)
・血小板凝集阻害作用 等
実際の治療では、椎間板ヘルニアや関節炎等の各種疼痛緩和、腫瘍の補助療法、皮膚疾患、免疫疾患、老齢疾患、腎不全等で行います。
当院ではオゾンガス療法や高濃度オゾン水治療やオゾンクリーム治療等を行っております。
実際の治療例
オゾンガス注腸注入法 |
直腸温を測る時の様にお尻からオゾンを注入します |
大量自家血オゾン点滴療法 |
ある程度の血液を抜いてオゾンを接触させ、もう一度体の戻す自家血液療法いわゆるオゾクレンジングと言われ、腫瘍の補助療法として当院では実施し効果をあげています。 |
少量自家血オゾン点滴療法 |
少量の血液を抜いてオゾンを接触させ、溶血させた後もう一度体の戻す自家血液療法で主にアレルギー疾患で実施しております |
オゾンクリーム |
皮膚炎、外傷、じょくそうなど外用で用います。 |
高濃度オゾン水殺菌 |
外傷、じょくそうなどの消毒に用います。 |
オゾンマイクロバブルによる薬浴治療 |
皮膚疾患のある子の薬浴療法にて効果を上げています。 |
オゾンガスによる環境消毒、消臭 |
入院室・手術室等の消毒に用います。 |
など様々なオゾンセラピーを実施しています。
これらのオゾン治療は副作用が少なく、他の治療法との併用が可能といったメリットがあります。個々の疾患については担当獣医師がご相談させて頂きます。
オゾンガス療法
発生させたオゾンガスを、注射や腸に入れる注腸療法を行っています。
当院で最も多く行っている方法です。
【対象症例】
・椎間板ヘルニア・ガン・皮膚疾患・老齢疾患
・各種内臓疾患
・間接・筋・骨格疾患
・各種慢性疾患
動物用オゾン発生器
オゾン大量自家血療法によるガン治療
オゾン発生機で発生させたオゾンガスをわんちゃんより採血した血液に混ぜて反応させた後、また体内に血液を戻す自己血療法を行っている様子です。主に副作用のない腫瘍の治療として行っております。
オゾン注腸療法
オゾン発生器で発生させたオゾンガスを、直腸に入れ座薬のように吸収させる注腸療法を行っている様子です。比較的簡単に行え、わんちゃんねこちゃんの負担もすくないことより、当院で最も多く行っている方法です。主に皮膚疾患や腎疾患などの老齢疾患やヘルニアや腫瘍の補助療法として活躍しています。
オゾン少量自家血療法によるアレルギー治療
初診時
治療4ヶ月後
スプレー
【対象症例】
シャワー・クワトロシステム
当院の分院のドルチェでは、クワトロシステムにより発生させたオゾンを用いたシャンプーケアを行っております。オゾンにより、皮膚の殺菌、免疫力の向上作用があります。